一眼レフカメラ用レンズ EF50mm F1.8 II の「模倣品」に関するご注意
今回の騒ぎは海外のサービスカウンターでEF50mm F1.8 IIのニセ物が見つかったというもので、以前から近い(ほぼコピー)商品はありましたが、今回のレンズは商標やロゴまでも模倣しているようで、完全に悪意があるレンズだと思います。
こういったことが起こると、手持ちのレンズはもしかしたらコピー送品なのでは?と勘ぐってしまいたくなりますから、今後中古レンズ市場に手が出しづらくなって来るかもしれませんね。
カメラ趣味で繋がっている人には拡散して教えてあげてください。
もしかしたら知らないで使っている人も居るかも知れませんからね....
キヤノン公式からの注意喚起
Contents
一眼レフカメラ用レンズ EF50mm F1.8 II の「模倣品」に関するご注意
情報掲載日:2016年12月13日
キヤノン株式会社
キヤノンマーケティングジャパン株式会社平素よりキヤノン製品をご愛用頂きまして、誠にありがとうございます。
弊社では、一眼レフカメラ用のEFレンズ EF50mm F1.8 II※1の「模倣品」が、海外サービス拠点に修理依頼として持ち込まれる事例を確認しております。これら「模倣品」は、弊社が設計・生産したものではないにもかかわらず、キヤノンのロゴ・商標などを不正に表示したものです。
今回確認した模倣品は、見た目には精巧に模造されていますが、使用されている部品や電気回路は純正品とは異なり、各国が定める安全規格、および弊社の安全基準、品質基準が保証されているものではありません。また、「模倣品」の使用に起因する事象に関しては、弊社は責任を負いかねますので、ご購入の際には特にご注意をお願い致します。※2キヤノンではお客様に安心してご使用いただくため、このような知的財産権を侵害する「模倣品」の一掃に向けて断固とした態度で対応してまいります。
今後も引き続きキヤノン製品をご愛用賜ります様、お願い申し上げます。
- ※1EF50mm F1.8 IIは国内では販売を終了しております。
- ※2純正品であるか否かの判定は弊社にて有償で承ります。
外観上の差異の一例
以下に、現在判明している中で、お客様が判別可能な差異を提示します。
レンズダストキャップを外したマウント部分の社名
純正品
「CANON」と「INC.」の間にスペースがある。
(社名表示には、印刷と型文字の2タイプ存在します)模倣品
「CANON」と「INC.」の間にスペースが無い。問い合わせ先
デジタル一眼レフカメラ/ミラーレスカメラ
お客様相談センター
- 電話番号
- 050-555-90002
- ※上記番号をご利用いただけない方は、詳細ページをご確認ください。
- 受付時間
- 平日・土・日・祝日 9時00分~18時00分
- ※1/1~1/3は休ませていただきます
簡単なコピー品の見分け方
「CANON」と「INC.」の間にスペースがあるレンズが本物のレンズなので、それだけを頭に叩き込んでおけば問題ありません。
時計などの1部高級品でほぼ公式のものと外観がそっくりなコピー品はありましたが、遂にレンズにまで波及してきました。
ここで止めないとキヤノンの『Lレンズ』やニコンの『Eレンズ』までコピーされたらたまりません。
写真を好きな自分としては『怒り』しか覚えません。
『せっかく買ったレンズがコピー品だった....』
いざ撮影という時にこんなことに気がついたらと思うと許せません。
以前かある劣化コピー
A First Review of the $40 Yongnuo 50mm f/1.8 ‘Nifty Fifty’ Clone
こちらのエントリーを見てまず目に入ってきたレンズはキヤノンのレンズではありません。
もうお分かりでしょうが、『EF50mm F1.8 II』のコピー品としか思えない『Yongnuo YN 50mm F1.8』です。
上記のリンクはamazonの商品ページに飛びますが、見てみると『EF50mm F1.8 II』にそっくりなのが直ぐにわかると思います。
コレが『YONGNUO YN50mm F1.8』
コレが『YONGNUO YN35mm F2』
コレが『YONGNUO YN AF 35mm F2』
こうやって見ると純正品と区別が付きません。
『おっと誰か来たかな.....』なんて事になりそうですが、大丈夫でしょうww
わたしの感ですが、ROLEXなどのS級コピー品は外部に見えている部品は、純正の物を利用して作られています。
今回キヤノン公式で発表した『模倣品』はまだS級以下の模倣品で、おそらく型を起こすか3Dスキャナーなどで模倣したものだと思われます。
現に他のメーカーからほぼ純正品と同じ外観のものが2014年から販売されていますから。
コピー品の写りはどうなのか?
今のコピー品はまだ中身が伴っていないのと、レンズの命である球面レンズ自体もただの『模倣品』であるため、絞らないと使い物にならないでしょう。
実際にamazonのレビューを見てもその通りで、中の基盤(AFの制御部)やモーターも違うでしょうから、AFはあまり早くないし(元々早くはないですが)ボケの違いにも言及されています。
コピー品を購入することは、コピー品を応援していることになるし、実際に売れてしまうと『コピー業者』に資金を提供しているのと同じことで、資金が潤沢になってくるともっと悪質なコピー品が出回ることになってしまい、写真やカメラを趣味にしている人にとっては恐怖でしかありません。
知人友人が使っている場合には、上記の事を説明した上で購入をすすめるのは自分の首を締めるのと同じことです。
興味本位で購入するのではなく、『不買運動』をするくらい徹底して拒否をする姿勢をみせておいたほうが、純正メーカーにとっても写真好きにとっても有意義です。
コピー品の使用は控えましょう