海外のカメラ情報サイトを見ていたら、興味深い投稿があったのでご紹介します。
この情報はCANONRUMORSと特許原文から得た情報を掲載しています。
Patent: Canon EF 400mm f/2.8L IS With Built-in 1.4x and 1.7x Extender
この特許を簡単に説明すると、レンズの後ろに内蔵されるエクステンダーの倍率をコンバーターを着脱することなく切替えるための特許で、現在製品に採用されているのは『EF200-400mm F4L IS USM エクステンダー 1.4×』のみで、今回の特許にでてきているレンズは単焦点レンズになっています。
リアコンバーター及びそれを有する光学機器
この特許は、レンズの焦点距離の参考として400mm f2.8を採用していますが、特許原文の中で『本発明のリアコンバーターレンズを装着する主レンズはこれに限定されず、種々の主レンズに装着することができる。』とあるので、今回の特許が製品化されたら、リアエクステンダーを内蔵する単焦点レンズが一気に増えるかもしれません。
下記に特許の原文をリンクしておきます。
発明の名称: リアコンバーター及びそれを有する光学機器
- 出願番号: 2015070554 出願日: 2015-03-31
- 公開番号: 2016191761 公開日: 2016-11-10
この特許で注目すべき点
- 倍率1.4倍と1.7倍及び2.0倍のリアコンバーター(エクステンダー)
- 単焦点レンズで、焦点距離は限定されていない
とあるので、EF 400mm F2.8L IS ⅡUSMかEF 400mm F4 DO IS ⅡUSMから派生した製品が最初に登場するのでしょうか?
この特許を採用したレンズは、内蔵エクステンダーなのでレンズを着脱する手間が減り、シャッターチャンスに強いのでプロカメラマンが積極的に使うレンズになりそうです。
また、ズームレンズのEF200-400mm F4L IS USM エクステンダー 1.4×がありますが、単焦点の特許が公開されたので、ズームレンズの方も1.4倍と1.7倍の両方の特許が出願されていることが予想されます。
また、本特許の中には倍率2.00の表記もあり、現在色々なレンズパターンでテストしていることでしょう。
テストといっても、レンズの設計用CADソフトでしょうが、キヤノンなどで使っているソフトは光学的な計算も出来るソフトだから最近のレンズ解像度が飛躍的に向上しているんですよ。
この技術を使って、他社にはないレンズ展開をしてくれれば内蔵コンバーターレンズはキヤノンの独壇場になりそうですね。