IMAGING RESOUCEの記事に5D Mark4のレビュー記事が掲載されていて、比較対象は投稿表題の通りで、CANON 5D Mark3・5D Mark4・Nikon D810・Pentax K-1・Sony A7R Ⅱとの比較レビュー記事になっています。
キヤノン 5D Mark4のレビュー
キヤノン5D Mark4はカメラマンとビデオ撮影に、非常に興味を持ってもらえるコンポーネントになっているそうです。
5D4にはより新しい機能・センサー。CPU・AFシステム・AEセンサーをリニューアルされて、EOS 6Dで好評を得ているWi-FiとGPSに加えて、NFCを搭載することでさらに魅力的な機種に仕上がっているようです。さらに上位機種では初めてタッチ操作可能な液晶を装備していて、ライブビュー撮影やビデオ撮影時のタッチフォーカスとデュアルピクセルCMOSのおかげで、フォーカス速度も非常に早く、連射に関しても$Kビデオキャプチャ機能を利用すれば、実質30コマ/sを実現させている。
スタジオ撮影での使用感
どうやらプロ写真家のParish Kohanimが、製品版と思われるEOS 5D Mark4でスタジオ撮影に使用しているようです。ビデオは2本あるので興味がある人はみてください。
コチラの動画がスタジオでのスチル撮影の風景です
コチラの動画が4Kビデオ撮影の風景です
4Kビデオ撮影テストの中で、4Kビデオキャプチャ機能を使用しての出力も行っているようで、4Kビデオキャプチャ機能も概ね合格点どころか、かなり使えるようです。
4Kビデオキャプチャ機能を使う場合には、被写体ブレ(モーションブラー)を防ぐために、一般的なビデオ撮影でのシャッタースピードより早くしないとならない。大体1/120程度で撮影すると4Kビデオキャプチャとして使える画像になるようです。
また、8メガピクセルという解像度は、30メガピクセルのほんの一部しか使っていないように思われるかもしれませんが、思った以上にシャープで十分実用に耐えられるようです。
キヤノン5D Mark4の画質を比較
画質の比較は、常用ISO感度の最も低い値を採用して行われていて、カメラ内Jpegファイルでデフォルト設定での比較なので、各機種を一律の設定で比較しているわけではなさそうです。
下の表は各機種の実用ISO感度範囲を示したものです。
フルフレームデジタル一眼レフコンクール モデル 解決 ネイティブISOレンジ 日リリース 現行価格 CANON 5D Mark3I 22.3MP 100-25,600 2012年3月 US $ 2600 CANON 5D Mark4IV 30.4MP 100-32,000 2016年9月 US $ 3500 Nikon D810 36.3MP 64-12,800 2014年7月 US $ ISR 2800 Pentax K-1 36.4MP 100-204,800 2016年4月 US $ 1800 SONY α7R II 42.4MP 100-25,600 2015年8月 US $ 3200
比較は全ての機種で最低感度を使用しての比較と、ISO6,400を使用しての比較です。高磯感度に関しては、より画素数のおおい機種はリサイズして合わせた画素数でも比較をしての評価です。
リサイズするのに使用したソフトは、Adobe社のPhotoshopです。
対5D Mark3の画質比較
最低ISO感度
最低感度のISO100での比較ですが、8メガピクセルの差はやはり圧倒的で、ディテールは明らかに5D4も方が優っているが、デフォルトシャープネスが掛かっている状態での評価として、輝度ノイズが色が均一で平坦に見える部分に関しては、僅かに5D3が勝っているように見える。
またホワイトバランスにかんして、5D4は5D3よりも黄色方向でのシフト(いろ転び)が少ないが、両機ともCANONが求めている良好なホワイトバランスである。
ISO6,400での比較
さすがに高ISO感度なので、ディテールに関しては明らかにベース感度よりは劣っているが、ノイズやディテールに関しては最新機の5D Mark4が優勢です。
対D810の画質比較
最低ISO感度
D810の最低感度はISO64で、やはり36メガピクセルということで、6メガピクセルのアドバンテージは大きく、解像感ではD810に軍配が上がります。
ただD810は最低感度のISO64にも関わらず、5DMark4に比べて明らかにシャープネス(D810のローパスキャンセル機構に起因する)がかかりすぎている上に、ISO感度64にも関わらず僅かにD810の方がノイジーに見える
ホワイトバランスに関しても、やはりCANONに軍配が上がります。
NikonはD2の時代からかなりホワイトバランスが改善されてきましたが、それでもまだCANONには敵わないようですね、このへんがスタジオカメラマンに支持されている要因のような気がします。
ISO6,400での比較
ノイズに関して(輝度ノイズと色ノイズ)は、元画像とリサイズ画像療法においてD810の方が多く見える。しかしノイズが多いにも関わらずディテールは良好で、5D Mark4のほうがソフトに見える。
対K-1の画質比較
最低ISO感度
D810と同じ36メガピクセルの解像度をもつK-1ですが、ISO100なのに撮って出しのJpeg画質では、D810よりも解像度が高いように見える。この違いは、5DMark4とD810両機のシャープネスやコントラストよりも低めに設定されていることが関係有るように思われます。
ノイズに関しては、D810と同じセンサーヲ使っているからか、やはり5D Mark4の方が良好に見える。
ISO6,400での比較
やはり、K-1の方が元画像・リサイズ画像よもにディテールが豊富であるが、輝度ノイズにかんして、ペンタックスの処理によって粒状感が顕著に現れていて、それはリサイズしても変わらない。
対α7R2の画質比較
最低ISO感度
α7R2は42メガピクセル機なので、やはり解像感に関しては5D Mark4より有るようです。D810や5D Mark4よりも洗練されたシャープネスの影響か、画質に関しては洗練されて見える。
ホワイトバランスに関しては、やはり5D Mark4が優位に立っている。
ISO6,400での比較
やはり、センサーのサプライヤーであるSONYなのでNikonやPentaxと同様、5D Mark4よりも明らかにディテールや透明感は優れているが、ペンタックス同様、輝度ノイズの粒状感が目立ち過ぎていて、この部分に関してはCANONに軍配が上がるように見える。
まとめ
ホワイトバランスやノイズの処理(輝度ノイズや色ノイズ)に関しては、5D Mark4の方が優れているように見えますが、センサーの解像度の違いや、ノイズ処理の違いからディテールの損失が多く、高感度になるとより顕著に現れているように見える。
しかし、今回の比較はJpeg撮って出しでの比較なので、RAWのファイルから現像した写真だとまた違った結果になるかもしれません。
CANONの新兵器、デュアルピクセルRAWオプティマイザによってどうなるかが、非常に気になります。
5D Mark4の概要はコチラ
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