先日紹介した多機能トリガーのPlutoを購入してみたので、どんな撮影に使えるのか興味がある方へむけて作例を作ってみました。こういった撮影には機材が不可欠で、今回じっさいに撮影してみて思ったのは以前よりも遥かに精度も高く、ロジカルに水滴写真を撮影可能になったというのがうれしいですね。
もしもこういった撮影に興味があるならぜひとも入手しておきたい機材のひとつと思います。
Pluto TriggerとPluto Valveを使用すればこういった写真が比較的カンタンに撮影できるようになります。
Pluto TriggerとPluto Valveで水滴衝突写真に挑戦してみました!
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はじめて購入する機材って正直不安ですよね。しかも今回の購入先は海外のオンラインショップだったし、ネット上にも日本語で情報発信しているサイトが無いので僕も不安でした。amazonでも購入出来るようですが、Pluto Valveの値段がありえないことになっていたので、重い腰を上げて公式サイトから購入してみました。
今までの知識では遅延回路(センサーで水滴を感知しストロボを遅延させるための回路)を使用するので、運の要素もかなりありましたがPlutoを使うと、水滴の落下とストロボの遅延を同調できるのでロジカルに撮影ができますし、2適目の水滴をコントロールすることもできるので水滴衝突写真を撮影することが出来るんです。
実際に使用しての感想としては「こんなにカンタンに撮影できていいの?」というレベルでカンタンでした。。。(運任せの方法に比べて)いずれ時間がある時に詳しい撮影方法も掲載しますので、首を長くしてお待ち下さいw
注文方法は誰でもできそうだし、今回デビットカード(ジャパンネットバンク)での購入でしたが、すんなり注文が通って先日到着しました。
輸送業者はDHLだったので佐川急便さんが配送してくれました。開封してみるときちんと注文通りの商品が到着して一安心ですね。
Pluto TriggerとPluto Valveだけでは撮影ができないので、Pluto公式で購入できるのもは一緒に購入してしまいました。購入したものは。。。
- Pluto Trigger
- Pluto Valve
- FLASH SPLITER CABLE
- EXTENSION CABLE
- MAGIC ARM
コレ以外にもFLASH ADAPTERも一緒に購入しても良いかもしれませんね。
Pluto Trigger以外に購入しておいた方が良い機材やアクセサリー
今回撮影するのに一緒に使用した機材の紹介です。
- マジックアームでPluto Valveを保持するのにミニ三脚
- クリップオンストロボを固定するミニ三脚
- シンクロケーブル(ストロボを接続するコード)
- Pluto Triggerのミニ三脚
もうひとつ重要なのが赤外線リモコンの受光部があるカメラが必要になります。
気をつけたいのがPluto Valveを支えるためのミニ三脚ですが、比較的ガッシリしたものにしないと転倒するおそれがあるので、そこだけは注意してください。
2適の水滴を衝突させる写真が撮れるまでの流れ
時系列で撮影時の写真を載せておきますので、挑戦する時のイメージを掴んでください。順を追ってロジカルに撮影することで調整も楽ですし、イメージ通りの撮影がこなせるようになります。なんども言いますが、ひとつぶの水滴の跳ね返り撮影だけでも困難なのに、水滴衝突写真は機材なしでは撮影不可能だと思っておいてください。
Plutoとスマホアプリを連動させて、スマホアプリから滴下の時間や滴下からのストロボ遅延時間を調整しながらの撮影となります。
STEP1
手始めに水滴が跳ね返ったところまでを撮影出来るように調整していきます。
最初はこのくらいの跳ね返りを撮れるようになるまで水滴の大きさや、ストロボの遅延時間をヤマ勘であたりをつけます。
STEP2
次に水中から跳ね返ってきた水滴が柱状になるような写真を撮れるようになるまで調整していき、そこからは1msづつ自動的にストロボの発光を送らせていきます。
STEP3
理想はこの写真のように水柱が伸び切ったような状態になるまで時間を調整していきます。
STEP4
次に2適目の水滴の時間のみを調整していきます。こちらもヤマ勘で設定していき、水滴と水柱が衝突したところを確認できたら1msづつ自動で進めるように設定して具合の良いところを探っていきます。
STEP5
ここまでくればあと一息なので、本番環境へ移行しても問題ありません。僕の予想ではこの状態は2滴目の水滴が落ちきっていないと判断したので、もう少し時間を遅らせることで水の花を開かせることが出来ると判断しました。
番外編としてウォータークラウン
この写真は運任せでは非常に難しい”ウォータークラウン”の画像です。水の粘度を上げれば可能性はありますが、この写真は普通の水道水なので逆立ちしても撮影することはできないでしょう。やはり機材に頼るのも撮影できるようにするためには必要ですね。
まぁ、ピントは甘いですが。。。
今回はバックを赤く染めたかったので白い器に交換して本番環境で微調整
微調整といっても水面の位置も変わるしどうかな?と思ったんですが、1発目から成功してしまいました。ここからはカンタンで、そのままの設定で5秒や6秒間隔(ストロボのチャージが間に合う時間)で自動的に撮影をしていきます。
少し時間をずらすだけで撮れる写真はこんなに変わってしまいます。
さらに白バックで撮影しているので、色温度を変更するふだけでもイメージは変わっていきますね。
器に赤ワインを垂らして本番イメージの撮影に挑戦
ここからは連続で写真を成果写真を掲載していきます。とはいえ3枚だけですが。。。
水の花が開く写真を撮れる瀬底になったら自動的に撮影が可能なので、自分がイメージしている写真が出来上がるまでひたすらシャッターが切れる音を聞き続けるだけで何枚でも撮影できちゃいます。
さいごに
色々な撮影方法がありますが、正直なところ今回の方法が一番カンタンかもしれません。ネット上に情報はたくさんありますが、参考になりそうなページへのリンクを貼っておきます。
いずれPlutoでミルククラウンの撮影にもチャレンジしてみますが、3番めのページのように高品質なものを目指したいと思います。