カメラとともに揃えたいのがカメラを保護する専用のバッグです。
選ぶ基準は性能や見た目、使い方など様々ですが、カメラバッグ選びで失敗しないためにも撮影スタイルにあったバックを選びたいものです。今回は自分にあったカメラバッグを探すためにバッグ選びのポイントを紹介してみます。
カメラバッグの選び方のポイント
大事なカメラを保護しつつも小旅行やちょっとしたお散歩などにでかける時に大切なのが、シチュエーションにあったものを選ぶということ。
カメラバッグを選ぶ基準というのはひとそれぞれですが、選び方にもいろいろあります。そこで今回は絶対に失敗しないためのバッグ選びの基準を大公開します。デザインだったりタイプだったりと、カメラバッグの種類も豊富なので、しっかりと覚えてカメラバッグ選びに失敗しないようにしましょう。
カメラバッグに求められている機能
カメラバッグに必要な機能はどんなものがあるのでしょうか。以下にリストアップしてみます。
- カメラやレンズを保護する
- カメラを持ち運びつつも両手が使える
- カメラアクセサリーも一緒に収納できる
- 急な雨などからカメラを守る
カメラバッグに求められる機能としてはこんなところでしょうか。カメラバッグを選ぶ際のもっともベーシックな基準となります。
デザイン重視で選ぶという選択
カメラバッグの見た目ってとても重要ですよね。
カメラバッグメーカーのものはゴツいし、やはり普段使いならおしゃれなカメラバッグを選びたいものです。お気に入りのバッグにカメラを入れて持ち歩けば、撮影のテンションも上がるというものです。
せっかく買ったカメラバッグを持ち出さなくなる方も多いので、見た目が気になる方はデザインに気をつけて選びましょう。
カメラバックのタイプで選ぶ
カメラバックのタイプは色々ありすぎて分類が難しいのですが、一般的な名称だと思われるかたちで紹介していこうと思います。
ショルダー・メッセンジャータイプ
肩掛けタイプのバッグで、小旅行や街歩きでもっともポピュラーな種類になります。
ラインナップが豊富で、デザイン、生地、色味などから自分好みのバッグを選びやすいのが特徴です。ショルダータイプのバッグは肩掛けや斜めがけで持ち歩きますが、腰回りにおちつき普段は後ろにありますが、機材を出し入れする時は前に回してレンズ交換も素早く行えます。
カメラバッグの定番なのではじめてカメラを購入した際には一緒に揃えたいものです。
Peak Design エブリデイメッセンジャー13インチ チャコール BS-13-BL-1
価格は少々高いですが機能とデザイン、使いやすさのバランスが素晴らしく、肩紐の調整もPeak Design独自のワンタッチ調整なので、コレひとつで様々なシチュエーションに対応できますし、なんといってもカメラバッグに見えないおしゃれな感じがするのが良いですね。
斜めがけスリングバックタイプ
ショルダーバッグとバックパックタイプの中間に位置するカメラバッグです。
このタイプは機材の出し入れと携行性、素早いアクションが特徴で、体に密着することから歩いているときや自転車に乗っている時にもズレないので、とにかく歩く時には重宝します。
デメリットとして容量が少ないので、カメラと複数のレンズを持ち歩きたい場合にはバックパックタイプになってしまいます。
スリングバックらしくカバンのサイドから荷室へアクセスする定番タイプになっています。価格は少々お高いですが、角ばったデザインのためカバン内部を隅々まで使えるのが特徴で、メッシュになった内ポケットにはスマートフォンや予備のメモリーカードなども入れることができます。
バックパックタイプ(リュックサック)
バックパックタイプの特徴はとにかく沢山の機材を詰め込みつつも、両肩で重量をささえるため他のタイプよりも遥かに体への負担が少ないんです。ただ、どうしても無骨な男っぽいイメージがつきまといますから、本格的なカメラマンのイメージが強いかと思います。
カメラを初めてから少しづつレンズなどが増えていくと思いますが、車で移動するときや登山を楽しみながらの撮影などにはなくてはならない存在となっています。
車で現地へ向かいそこからレンズを選択し、ショルダータイプやスリングタイプのバッグに入れ替えて移動するときなどにも便利なんですよ。
このPoint65 Vortex 14L M180は元々BOBLBEEのM180Vortexと同型で、いまはPoint65が販売をしています。
なぜこのバッグを掲載したかというと、単純に自分が欲しいからですw
ハードシェルタイプなので機材を保護するのにももってこいだし、もちろん三脚を固定するためのバックルも付いています。さらにバックパックタイプとしては珍しく、背負った状態から肩紐をはずし自分の前にまわせばバッグを下ろすことなくカメラ収納部へとアクセスできるすぐれものなんです。
問題は価格だけですが、しっかりした作りのバッグであれば同価格帯になるので、他の人と差をつけるならぜひとも購入してみてください。僕も買ったら報告したいと思います。
トートバッグタイプ
トートバッグタイプにはカメラバッグに見えないお洒落なものが多く、人目を気にするタイプの方やカメラを持ち歩いていると思われたくないような方に向いていると思います。
このタイプはカジュアルに持ち出したい時に重宝するかたちですが、容量も大きくレンズを装着した一眼レフと交換レンズ2本程度は楽々と収納できちゃいます。本格的な撮影には向きませんが、街撮りのスナップや子供のイベントなどでも活躍するでしょう。
NATIONAL GEOGRAPHIC トートバッグ Africaコレクション 5.3L
本皮とコットンのコンビネーションが新しい感じがするカメラバッグになっています。
バッグは15インチのノートPCやタブレットなどを持ち運ぶのにも便利で、カジュアルなカバンが許される職場であれば、ぜひとも通勤にも使いたいバッグとなっています。
収納力的には標準ズームか便利ズームを装着したまま縦に入れる感じで、まちが少ないため収納力にはかけます。しかし、他にはない見た目とカメラバッグらしくないところが気に入って紹介しようと思ったのがこのバッグだったんです。
ウエストポーチタイプ
ウエストポーチタイプは収納力に期待することは出来ませんが、選ぶ基準としては単焦点レンズか標準ゾームレンズを装着したまま収納できるかどうかです。容量が小さいものが多く、ちょっとしたお散歩カメラむきだと思います。
一眼レフが入れられるほどのサイズだと選択肢は少なくなりますが、ミラーレスカメラなどであれば十分収納可能です。
ホルスタータイプ(トップローディング)
カメラにレンズを装着したまま腰にぶら下げるタイプや、ショルダータイプのものもあります。主にズームレンズを装着したまま入れる用途で使いますが、『今日はこのレンズ1本だけで撮影する!』って時には大活躍間違い無しのバッグとなっています。
レンズのサイズによって選ぶのですが、ラインナップは望遠レンズ主体となっているので、お持ちのレンズに合わせて購入する形となっています。
バッテリーグリップと70-200mm f2.8レンズを装着したまま入れられるバッグで、他にも70-300や100-400も入ります。
運動会などのイベントや子供のお遊戯会、またスポーツイベントなどでも大活躍間違いなしです。
キャリーバッグタイプ
本格的な撮影旅行や電車での移動、車に乗せて移動する時の保管庫代わりなどに使えるバッグです。
カメラを趣味にして飛行機での移動などがない限りは必要がないタイプで、使っているのはハイアマチュアの方や本格的なプロカメラマンばかりでしょう。撮影に使うレンズの種類や機材の想定がしづらいシチュエーションで使うことが多く、購入の優先度は低いです。
大きさもまちまちですが、持っている機材の量で決めますがキャリーカートがついているので、大きさはデメリットとなりません。キャリータイプのバッグを選ぶ時には容量の大きめなものを選択し、飛行機の機内持ち込みサイズを選んでおけば間違いはないです。
飛行機の預入できる上限
- 三辺の合計157cm以下が多く最大でも203cm以下となっている
- 重量は23kg以下であれば大体の航空会社で無料で預入ができる
ManfrottoのPL-RL-55はなんと機内持ち込みにも対応していて、大切なカメラと一緒に飛行機に乗ることが出来ます。どうしても預けるは心配という方にも安心して購入してもらえると思います。
機材の収納力もバツグンで、レンスを装着したままの一眼レフボディやレンズ数本、予備のボディーを入れてもまだまだ収納できます。
ハードケース
ハードケースのタイプは昔ながらのアルミタイプと、防水性で有名なPELICANタイプの物があります。
キャリータイプ以上に選択肢は少なくなりますが、大切な機材を様々な条件から保護する目的であれば、防塵防水のPELICANタイプのものをオススメします。
選ぶ際にはディバイダータイプと呼ばれる中仕切りをカスタマイズできるモデルを選ぶと良いでしょう。そうしないと入れる機材も限られてきますし、決め打ちされたクッションでは使用目的別に使い分けるわけにもいきませんからね。
掲載しているバッグはとにかく思いですが、ディバイザータイプとなっているため収納するカメラやレンズの自由度はひじょうに高いです。気密性が高いのでカメラ機材と一緒に防湿剤やカビ防止剤を一緒に入れておけば、保管する時の防湿庫代わりにも使うことができます。
車や飛行機、電車での移動がメインであれば、重量を気にしない方だったら普通のキャリータイプよりもおすすめです。
バッグの容量で選ぶ(大きさ)
バッグの容量はとても重要で、標準レンズを装着したカメラが入ればいい方もいれば、カメラボディ複数に望遠レンズやストロボ、複数のレンズを持ち歩きたい方がいるでしょう。
あまり小さいものを選んでしまうと機材が増えた時に対応できないですし、容量選択を誤ってしまうと大きすぎたりと、バッグの大きさには悩まされます。また、マチの広さも重要であまり狭いとカメラを入れる時にも工夫しないと入りませんから、容量だけ見て決めるのではなくマチの広さやバッグの高さにも注目したいですね。
参考までにDOMKE ショルダーバッグ F-6というモデルで容量が7.7L、一眼レフボディと50mm単焦点+ズームレンズ1本が収まり、その他に撮影小物が少しはいる程度となっています。
機材の出し入れには荷室の仕切りが影響する
ショルダータイプやトートバッグだと多くの機材を入れようと思ったらどうしても重なってしまいます。一番いいのは目的に合わせてバッグを購入することなのですが、はじめのうちはどういった方法で出し入れするのが自分にあっているかわからないと思います。
バッグからカメラやレンズを取り出す方法をまとめて解説します。
バッグの容量別で選びたいならこちらのページが参考になると思います。
↓
カメラバッグ・カメラリュックの容量別収納例
カメラやレンズを上から入れるタイプ
ショルダーバッグタイプやトップローディング型、トートバッグはこのタイプになっていて、基本的には重ならないように入れたいものですが、持ち出すレンズやストロボ、カメラボディなどが多いとどうしても重なってしまいます。大きいものを選べば重量が増えるし、小さいバッグだと持ち出したいものが持ち出せないなんてことになります。ご自分が持ち出すであろう機材を想定してバッグを選ぶことはひじょうに重要なんです。
僕の場合には70-200mm f2.8のレンズとボディ1台、標準ズームとストロボを持ち出します。この程度の機材であれば一眼レフ用の10~15L程度もあれば十分に余裕があります。
アレもこれも手持ちの機材全部を持ち出したい方にはおすすめできません。
向いているのは『今日はこのあのレンズとこのレンズ2本あれば十分だな。』と持ち出し機材をセーブできる方で、どうしても機材が多くなるようなら、バックパックタイプのものを移動時の保管庫代わりにするのをすすめます。
カメラやレンズを平らに並べるタイプ
キャリーバッグやハードケース、バックパックタイプがこのタイプになっていて、カメラもレンズも出し入れがひじょうにスムーズです。しかし、その反面機材を出し入れするのにどうしても地面などに追いてk版を開けるという儀式が必要になってきます。
このタイプは撮影条件などが想定できずに、やむおえなく複数のレンズや機材を持ち出さなケラバいけない時や、車での移動がメインで車から徒歩で撮影に出る時には、ショルダーバッグに入れ替えて撮影に向かうような使い方がぴったりだと思います。
バッグの横から出し入れするタイプ
スリングバッグやバックパックタイプに多いのがこのタイプで、特にスリングバッグの特徴的なアクセス方法となっています。
スリングバッグは移動時に背中にしょっておいて、機材を取り出す際には体の正面に回してバッグの横から荷室にアクセスします。ちょうどショルダータイプとバックパックタイプの中間的な使い方で、多くの機材は入りませんが体に密着もするし、ショルダーバッグよりも軽く感じることが出来ます。
防水・防塵機能で選ぶ
防水や防塵性能をカメラバッグに求めるのも一つの選択です。
例えば船に乗って撮影に出かけたり、川を漕いで上流へ向かったり、砂埃だったりとカメラの敵は意外と多いんです。大切なカメラを守るためには、ハードケースが一番になりますがそれだと持ち運びに不便ですね。
次に挙げているインナーバッグを使えば、様々な機能を持ったバッグがカメラバッグに変身します。
こちらは有名な完全防水バッグになっています。こういった特徴のあるバッグにインナーバッグを入れることで、カメラを衝撃や水、ホコリ等から保護することだって出来るようになるんです。
カメラバッグから選択するのではなく、こういった面も考慮して撮影にでかけるシチュエーションで選択する方法もあります。
大切なカメラを守るためのバッグなので、じっくりと考えたいものです。
気に入ったバッグにインナーケースという選択
どうしてもデザインが気になってカメラバッグを躊躇しているなら、お気に入りのバッグにカメラ保護用のインナーケースを入れるという方法もあります。インナーケースを使うことでカメラを保護しつつ、ゴツいカメラバッグを保つ必要もないため、カメラ好きな女性などにも人気の収納方法となっています。
最近はおしゃれでカワイイバッグも登場してきていますが、やはりどこか野暮ったい感じもしますよね。
インナーバッグを特にオススメしたいのは、おしゃれ好きなカメラ女子のみなさんですね。
ETSUMI カメラボックス モジュールクッションボックスA オレンジ E-6160
このインナーケースはレンズを付けたままの一眼レフ一台が入りますから、その他にレンズやストロボを持ち出したい場合には複数購入して、お持ちのバッグに入れれば自分だけのオリジナルカメラバッグにカスタマイズすることが出来ます。
カメラバック選びで失敗しないために覚えたいバッグ選びのポイントのまとめ
デザインだったり機能だったり、はたまたカメラバッグではないバッグにカメラを入れられるようにしたりと、カメラバッグの世界は意外にも深いんですよ?
趣味のカメラの世界では『沼』という表現をよくしますが、バッグにも立派にバッグ沼というものが存在します。
バッグ沼に落ちない程度にバッグを選択しましょうね。
それでは、最後までお読み頂きありがとうございました。