最近生徒さんからよく聞かれるのが、ミラーレス一眼とデジタル一眼レフのどっちを買えば良いのか?という質問です。
わたしはキヤノンの一眼レフを使っていますから、ついつい一眼レフを推し気味なんですが、女子がカメラを買うならミラーレス一眼を推してますが、やる気のあるカメラ女子は、もちろん一眼レフを使っていますが、ほんの一握りなのが現状です。
ミラーレス一眼がオススメな理由は数知れず、普段持ち歩くにはやはりミラーレス一眼が最適だと思いますので、ぜひ検討してみてください。
しかし写真が楽しくなって、ミラーレスから一眼レフにいこうする女子も沢山いますから、回り道をして無駄なお金を使いたくないなら、一眼レフを選択しても問題ありませんが、なぜ『女子にはミラーレスがいいよ!』と言われてしまうのかを考えて見ることも必要だと思います。
というわけで今回は、ミラーレス一眼がなんでオススメなのか、『カメラ女子のカメラの選び方』を書いていこうと思います。
なぜカメラ女子にはミラーレス一眼と言われてしまうのか?
カメラは飾りじゃないですから、持ち歩いてナンボです。
女子の皆さんは、普段バックを持ち歩きただでさえ荷物が多いのに一眼レフを持ち歩けますか?一眼レフカメラはかなり大きいし、そして重いです。
一眼レフを持ち歩くときには少なくともレンズ2~3本と、一眼レフボディ、スピードライトは最低限持ち歩きます。
デジタル一眼レフは、ボディだけでも重いものは800g位ありますから、持ち歩くだけでも重労働で、やはり重いカメラは持ち歩かなくなってしまいますから、重量だけ見てもメリットの1つといえます。
誰かと写真をシェアしたり、レストランに行った時に料理写真をFacebookに投稿したりするなら、手軽に持ち歩けるミラーレス一眼がオススメです。
そんな女子たちに魅力を感じてもらえるように、もっといろんな人たちに使ってもらおうと登場したのがミラーレス一カメラなんです。
ミラーレスカメラと一眼レフカメラの違いは?
上にも少し書きましたが、一番のちがいはファインダーです。
一眼レフのレフとは、カメラの中にミラーが入っていて、レンズを通した景色をファインダーで見えるようにしたカメラのことで、ミラーレスカメラにはミラーがなく、センサー(CMOS)が受け取った景色をファインダーの中の液晶や、カメラの背面に付いている液晶に表示することで、撮影者がレンズを通した景色を見ることが出来るカメラです。
ミラーレスはファインダーが液晶なのがデメリットであり、メリットでもあるのです。
初めての女子カメラは手頃な値段がオススメ
『カメラを買ったけど持ち歩かない』『折角のレンズ交換式なのにレンズを交換したことがない』こんな自称カメラ女子を何人も見てきました。
カメラを始めた理由を聞いてみると、『お洒落だから』『人と違うことがしたかった』『彼氏が一眼レフを持っているから』なんてことを言っていたりしますが、結局は写真が好きじゃないとカメラを持ち歩かないから、棚の上の肥やしになってしまいます。
折角のレンズ交換式だから、レンズも揃えたほうが楽しいし、カメラ本体も中級クラスをススメたいところではありますが、まずは写真の楽しさを知ってもらいたいし、実際のところ高級なカメラと低価格なカメラとで写真をとっても、出て来る写真の綺麗さはほとんど変わりません。
純粋に写真を楽しむだけなら、手頃な値段のカメラで十分です。
オシャレになったミラーレス一眼カメラたち
レンズが交換できるカメラのイメージは、『黒くて重くておじさんが持っているカメラ。』というイメージでしたが、ミラーレス一眼の登場で、レンズ交換カメラのイメージも払拭されました。
一眼なのにコンパクトで、軽いしカラフルだしとってもお洒落に見えるカメラ
カメラの形も、昔風のデザインだったりかわいいデザイン、未来的なデザインと、ミラーレスカメラが色や形を、従来のカメライメージとはかけ離れた、おしゃれなカメラ女子も毎日持ち歩けるカメラに進化させました。
実は女性のほうが色彩感覚があるんです
『かわいい』というセリフは女性にこそ似合います。意識せずともかわいいというセリフが出てきてしまうあたり、女性の感性と男性の感性とでは、違いがあります。
色彩の研究者の間では当たり前のことなのですが、昔まだ狩りなどをして過ごしていた時代、女性が採集を任されていたのですが、果実やきのこなどの採集の時に、女性の色彩感覚が磨かれ、こと色の感覚に関しては女性の方が優れた感覚を持っていることが知られています。
また他の研究結果でも、聴力・臭覚・味覚などの五感にかんしては、女性の方が優れているという研究結果が出ているのです。
感覚や感性といった分野では、女性の方が優れているので、カメラとの相性は抜群なんですよ。
おそらく、この色彩感覚のちがいが、私が女性にカメラを進める理由なんだと思います。
構図やアングルは、写真を撮っているうちに磨かれてきますが、こと色彩感覚に関しては完全にセンスですから、それだけで大変なアドバンテージになります。
カメラのCMも変わりました
昔のカメラの宣伝といえば、連射が凄いとか、こんなに丈夫だとか男性的なイメージがつきまといました。
現在では、イケメン俳優をつかったり、有名女優を使ったりしていますが、ミラーレスカメラのCMには、女性の起用が圧倒的に多いのに気づいていますか?
世間でカメラ女子がこんなにいる!などとメディアで紹介されてからと言うもの、ミラーレスカメラは『かわいい』というイメージが大分定着してきました。
実際に、ミラーレスカメラは軽量で、色もカラフルだし見た目もおしゃれになり、女性が持っていても威圧感もないので、スナップ写真などにも重宝するし、よけいに女性にアピールするCMが増えてきました。
代表的なのが、オリンパスのPENシリーズではないでしょうか?
とってもフェミニンでかわいらしい宮崎 あおいさんがCMに起用されてから、カメラ女子が増えたような気がします。
カメラを選ぶ基準
カメラを選ぶ基準はなんだと思いますか?
僕が自分のカメラを選ぶ時に重要視しているのは、撮影するシチュエーションが大事だと思っています。
学芸会だったり、お日様の下で行う運動会だったり、習い事のサッカーだったりと、撮影するシチュエーションは様々です。一番失敗したくない撮影をゴールに決めて、例えば高感度に抜群に強いカメラだったり、連射なら負けないぜ的なカメラだったり、オールラウンダー的なかめらもあります。
こうして考えてみると、家族写真は動きものが少し多い気がしますね。
大事な写真ですから、手振れ補正がある機種か、ファィンダーが付けられる製品がオススメなんですが、最近の中級クラスのかめらは、5軸手振れ補正なんていうすごい手振れ補正が付いていたりしますから、そういった機能に絞って選ぶのもありです。
どうしても軽いカメラでレンズ交換ができるのがいい
軽いカメラと言っても限られてしまいますが、昔のフィルムカメラの中にはスパイカメラよろしくなAUTO110という、とても小さいフィルムカメラがありました。その血を受け継ぐありえないぐらい小さいカメラがペンタックスQというカメラになります。
このカメラは本当に小さく、後ほど紹介するニコン1よりもさらに小さい、レンズ交換式カメラの中で世界最小最軽量なんですね。
しかも、ペンタックスQってとってもかわいいんです///
スナップを撮りたい
スナップ写真をメインに考えている場合は、断然ミラーレス一眼がオススメで、それもボディが軽い入門機がいいですね。
スナップ写真を撮ろうと思ったら、常に持ち歩く事を考えて軽量な機種を選定する事になりますが、上級機種は比較的重いものが多いので、ミラーレスの上級機だったらまだ、一眼レフの入門機の方が軽いぐらいです。
もっと軽い機種で画質を求めるなら、コンパクトデジカメの上級機になるんですが、そうなってくると価格との折り合いがつきづらくなってくるので、やはりミラーレスの入門機に軍配があがるとおもいます。
オススメは、ボディと35mm換算で35mm~50mmになる単焦点レンズをセットで買うと幸せになれると思います。
- μフォーサーズ(PENなど)であれば、換算焦点距離が2倍ですから、17mm~25mm位のレンズを選択してください。
- Nikon1などの1インチセンサーの機種だったら、10mm~18mm位のレンズがオススメです。
- APSセンサーは換算焦点距離が1.5倍になるので、24mmか35mmのレンズが選択肢に上がると思います。
手軽にはじめるなら現在販売しているカメラのひとつ前が、値段も手頃ではじめての一眼カメラに最適なんです。
登山しながら撮影したい
登山しながらの撮影ですと、三脚なども持ち歩きたくなりますから、レンズは高倍率1本で撮影し、慣れてきたら自分の好きな焦点距離がわかってきますから、それに合わせたレンズを選択してください。
オススメは、24mm~300mmあたりをカバーする高倍率ズームレンズを選択するべきです。
山ガールには、とにかく軽いNioon1かPENTAX-Qシリーズなんかがオススメ機種になりますが、街でスナップなんかも撮影したいのであれば、Nikon1を選んだ方が無難です。
風景を撮りたい
風景写真を撮る場合も登山と一緒で、高倍率ズームレンズがオススメになります。
できたら簡易マクロ機能があるレンズを選ぶべきですが、タムロンやシグマといったサードパーティーのレンズメーカーであれば、撮影倍率0.3倍前後の簡易マクロ機能を持ったレンズがありますから、マクロ機能にも注目して選んでみてください。
風景写真を撮影する時には、雄大な景色から苔などマクロで撮りたい場面も出てきますから、なんでもズームと呼ばれる高倍率ズームレンズをオススメしています。
運動会を撮りたい
運動会も高倍率ズームレンズをオススメしたいのですが、焦点距離としては大体50mm~500mmくらいをカバーしておきたいですね。
運動会の場合は、連写もしますから各社の中級クラスか上級機種を選んでおけば間違いありません。
最低でも1秒あたり5コマ以上撮影出来て、さらにAF(オートフォーカス)が被写体に追いつかないと話になりませんから、必然的に上級機種がオススメになりますが、運動会は毎日あるわけではないので、かなり高価な機種ですが、CANONの5Dシリーズなどのオールラウンドでなんでも撮れる機種も選択肢に上がってきますが、いかんせん重いのがネックになると思うので、オリンパスのOM-Dシリーズなんかが良いかもしれません。
ガッツリ撮りたいなら一眼レフで、やっぱり軽いのがいいなら、ミラーレス一眼の上級機種を選んでくださいね。
室内で撮りたい
室内メインに撮影を考えているなら、明るい単焦点レンズと、高感度に強い機種がオススメになります。
少し前ならフルサイズ一眼レフが高感度に強いというイメージでしたが、去年あたりからAPS-Cやμフォーサーズも高感度に強いカメラになってきています。
どんなに明るく見えても室内は暗いから、高感度に強いカメラに明るい単焦点レンズがマストです。
オススメレンズはスナップと一緒で、35mm換算で35mm~50mm位のレンズが撮りやすいと思います。
レンズの明るさは、f2.8程度でもいいのですが、できればf1.8の製品がのぞましい。
室内撮影を意識していれば、おのずとスナップ写真にも強いカメラセットになるので、室内基準で選べば一挙両得です。
結局持ち出さなくなる
しかし、せっかく高いカメラを買っても毎日持ち出すのは最初だけで、いずれは持ち出さなくなり防湿庫の肥やしになってしまいます。
そうなってくるとミラーレス一眼とか一眼レフとかどうでもよくなってしまいます。
散々軽いのがいいとか、高感度に強いのがいいとか書いてきましたが、やっぱり初心者にこそ上級機種がオススメですね。
一眼レフでもいいのでは?
どうせイベントの時にしか持ち出さなくなってしまうなら、オールラウンドに撮影できる一眼レフがいいと思います。
実際に、僕がミラーレス一眼を勧めて使っているカメラ女子たちは、物足りなくなって一眼レフを購入しています。
皆さんおっしゃるのが使い分けで、普段使いはミラーレス、イベントの時には一眼レフと使い分けしているようです。
そして、ガッツリ撮影する方はミラーレスは持ち出さなくなり、一眼レフのみで撮影するようになっていきます。
もし自分がガッツリ派だと思うのであれば、一眼レフを買っておけば無駄にお金を使わなくなり、レンズ購入資金にあてることができます。