写真テクニック

写真を上手に?スピードライトのテクニックとストロボ撮影。その買う理由と光のマジシャン

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初めての一眼レフ、今よりもっと写真を楽しみたいなら、道具のことを理解してコツさえ掴めれば、今より確実に写真が上達します。コツを掴むといろいろ試行錯誤がはじまります。

一眼レフで写真を撮っていて、一番楽しい瞬間ってどんな時ですか?

私は、何回も失敗をして、その失敗から試行錯誤をし、構図の勉強だとか光の当て方・当たり方、考えて撮影した写真が思い通りに撮れていた時に、それをプリントアウトして思わずニッコリと笑える瞬間が、写真を趣味にしていて本当に良かったと思えます。

私は写真の販売もしているので、よくどうやったらうまく撮れるの?という質問を受けますが、まずは一眼レフのボディよりも、スピードライトと単焦点レンズを買うべきだと勧めています。

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スピードライトをおすすめする理由

スピードライトをすすめる理由として生徒さんたちに説明する時にいつもお話しているのは、「写真はではなくを写すものなんですよ」とお話しています。すると生徒さんは必ず「光ではなく影????」となります。

写真は影を撮影している

なぜ影か?読んで字のごとく『撮。光を見極めて、どこにどういう風に影を残すのかを考えながら撮影していくんです。

影を作る撮影技法は大変難しいので、コレばっかりは実際に目の前で実践して、初めて理解していただけることなので説明は省きますが、興味のある方は撮影技法の本などで、初歩を勉強していけば自ずと理屈がわかってくるとおもいます。

そこでおすすめする本としては、図解説明の多い本がやはりおすすめです。

最近本屋さんで眺めていて良かったのがコレ

一つだけ簡単なテクニックとしてこの場でお伝えできるのが、逆光で撮影する時に手前から光をあてて、影を削ることで被写体を際立たせます。先ほど書いていた影を撮る方法です。

実際に写真としては、フィルムが光を受けて、感光体が反応して写真になります。その光をコントロールするのが撮影者なのか、自然なのか。

自然な光で撮影にいどむなら、撮影者がそこで一工夫するだけで何倍もステキな写真がのこせます。

光をうまくコントロール出来るとこんなに綺麗な写真も撮ることができますよ。

この写真は暗い病室で、スピードライト1つだけで撮影した画像です。娘が生まれた当日の写真です。

かわいいでしょ?

販売もしているのでもしかしたら見たことがある人も居るかもしれません。

画面上ではちょっと黄色く見えるかもしれませんが、フィルムと違いデジタル一眼レフでは、色味は多少違っていても後から少し調整する程度であれば、問題ないので失敗をおそれず撮影に挑みましょう。

そして注目ポイントがあって、この写真では分かりづらいのですが、瞳に注目してみてください。光が少し反射しているのが分かりますか?

この光をキャッチライト・キャッチアイといって、瞳に光を入れることで目を輝かせるだけじゃなく、写真全体が生き生きしているのが分かりますか?

これもストロボの効果でなんです。バウンス撮影をするときでも、スピードライト先端に格納されている反射板を引き出して、少しだけ被写体の方に向けてやると、瞳の中に反射板が写り込んで光り輝く瞳の出来上がりです。

日中でもストロボを使う(日中シンクロ)ことで撮影の幅が広がります。

ストロボ撮影を日中にやろうと思うと、設定などが少し難しくなってきますので、失敗をおそれず沢山撮影して感覚をつかむしかないのですが、屋外での撮影で被写体(人物や物)が暗く写ってしまったことがありませんか?

スピードライトを使いこなすことで、撮影が今よりもっと楽しくなり、もっと考えるようになります。日中シンクロ機能をつかってどんどん撮影の幅を広げましょう。

 

単焦点などの明るいレンズがあれば暗くても大丈夫というのは嘘です

明るいレンズというのは、一般的に開放絞り(レンズをまったく絞っていない状態)がf2.8以下のレンズをさします。

明るいレンズを使えば......と考えているなら、絞りを理解していない(被写界深度)状態と言えるでしょう。

ピシっとした写真というのは、だいたいf8.0以上に絞らないと写せません。被写界深度のめんから見てもやはりf8.0位まで絞りたいです。

背景がボケていてキレイに見える写真は、被写体が浮き出ているようで好印象ですが、それでもf5.6くらいまでは絞りたいです。

f5.6というのは、人間の目の5.6倍暗いんですが、こうなると室内の光程度ではシャッタースピードを稼ぐのが難しくなり、手ブレや被写体ブレが起きて失敗写真の出来上がりです。そういった失敗を防ぐのがスピードライトの役目なんです。

ISO感度を上げればノンストロボで撮影出来ると思っていませんか?

これもよく生徒さんたちに言われますが、間違っています。

ノンストロボて撮影したほうがいい場面も多々あるのですが、子供などのよく動く被写体を撮影しようと思ったら、シャッタースピードをだいたい1/125程度は確保したいので、ストロボを焚かない場合のISO感度は3,200くらいの設定にしないとブレ写真を量産してしまいます。

 

そのストロボ直接あてると被写体の後ろに不自然な影ができる

上の写真もそうですが、室内ストロボ撮影をするときはバウンス撮影を心がけてください。

写真の本を読んでいると壁バン・天バンなんて文字を沢山見ると思いますが、反射光を使うのがコツということで、強い光源を壁や天井などに反射させて、擬似的に広い面光源を創りだすのがバウンス撮影です。

このテクニックを使うことで周囲や被写体に均一に光をあてるのと、被写体の後ろに影を作らない(影を削る)のが目的になります。

ストロボの光は閃光だから、光ってもそれほど明るく感じませんが、実際にはかなり強い光で周囲を照らすので、シャッタースピードを早くしたり、絞りをより絞って被写体をシャープに写すことができます。

ストロボ撮影に興味があったら、本当はスタジオなどで使うジェネレーターと呼ばれる機械を使って、もっとキレイな写真がとれるので、お近くにお住いなら試していただけるんですが、例として簡易スタジオで撮影した写真をアップします。

この写真で、iso160・シャッタスピード1/30・絞り値f6.3です。本当はf11.0位まで絞りたかったんですが、大事な赤さんなので、ストロボをかなり抑え気味に焚いてますから、1/30でf6.3なんです

寝てるんでシャッタースピードを早くしなくても問題はないのですが、設定した値で露出計を使って測って、パッと写したから焦っていたのもあります。

よく見ると先の写真より光の廻り方がキレイなのがわかるとおもいます。この写真もかなりの逆光で撮影して、手前側にレフ(光を反射させる物)を置いて撮影してます。

ちなみにジェネレータタイプのストロボはこんなやつです

ストロボを使用して撮影すればシャッタースピードの問題は解決

スピードライトをカメラにつけて、特に設定をしないでお任せで撮影する時は、だいたい1/60くらいのシャッタースピードになる機種がおおいです。

1/60だとシャッタースピードが遅い感じがすると思いますが、50mmのレンズであれば手ブレは問題ないですし、85mmくらいのポートレイトレンズでも丁寧に撮影すれば、問題ないですし、ストロボ撮影の仕組み的にも強い光で撮影しますから、手ブレ・被写体ブレが理屈では起きづらいですし、実際にパソコンで100%で確認しないと分からないくらいしか写っていません。

なぜブレが起きづらいかは、いずれまた機会が書いていきたいとおもいます。ストロボの光は一瞬しか光らないからと考えておけば大きくは間違ってはいないです。

室内の照明条件が悪いのもストロボ光で解決させましょう。

室内の照明というのは、非常に条件が悪いです。

蛍光灯であれば、周波数で点滅しているのでフリッカー現象も起きますし、複数個の照明があればすべて色が違っているのが当たり前です。

カメラの感じる光や色というのは、人間の目よりはるかに敏感ですから、少しの色味の違いや、明るい・暗いということがはっきりと写真の中にあらわれます。

ストロボの強い光を使うことで、その種類のちがう光の影響を受けないくらいのシャッタースピードで撮影することで、解決していきます。

ただ、これも標準域や中望遠レンズを使う前提で、24mmなどの広角レンズを使うときは、手前だけ明るい写真になってしまうので注意が必要です。なぜか?って、ストロボの光が回らないところまで写ってしまうからです。

 

スピードライトを使いこなす最初のステップは、天バン(天井バウンス)です

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スピードライトを使ってのストロボ撮影で一番簡単なのが、天井に光をバウンス(反射)させて、天井自体を大きな面光源としてつかい、影を柔らかくしたり、大きい光で自然な感じに写します。

真上に近い所からの光+手ブレしづらい環境=失敗しない撮影

この天バンのテクニックを使えるようになってきたら、横の壁をつかって壁バン。さらに後ろの壁もつかって壁バンすれば、あら不思議キレイな写真を量産できます。

最初から光を創って撮影ることになれておく

デジタルカメラでの撮影を上達させたければ、最初の頃から光をコントロールすることになれておくべきです。

どれくらいの光と影なら、このくらいに写るという感覚を体に叩きこむことで、初めて光を上手にコントロールすることを覚えられます。『失敗は成功のもと』昔のひとは、本当にいい言葉を残してくれています。

撮影するようになって初期のほうの段階で、コントロールを身につけてブーストしておけば、本当に上達がはやいですから、まずはオプション販売されている外部ストロボを購入して、少しづつでいいので慣れていってください。

ただ難点がありまして、バウンスを出来るようなスピードライトは、大きいので目立って恥ずかしいです。

 

スローシンクロとハイスピードシンクロ

先ほど、屋外で撮影するときなどは逆光で、とお伝えしたと思いますが、日中の屋外でストロボを焚くには、カメラの同調速度(デジタル一眼レフでは大体1/200~1/250位)を超えるシャッタースピードになって、ストロボを焚けなくなりますが、そこで使うのがハイスピードシンクロ。

そしてスローシンクロが、夜景などをバックにして人靴撮影でストロボを炊くと、人物だけ目立ってしまい背景が暗くなることがありませんか、そんな時に使うのがスローシンクロです。

逆光で撮るから背景の美しいボケ味

日中は逆光で撮ると書きましたが、通常逆光で撮影するときには、背景に露出を合わせると被写体が暗くなり、被写体に露出を合わせると背景が明るすぎる。

背景も被写体も適正露出で撮りたい場合、順光で撮影するか、逆光で撮影して補助光としてストロボを炊くかの選択が出来ます。

なんであえて難しい撮影方法をすすめるかというと、順光で撮った写真は全体がのっぺりしていて、それでいて影が色濃く写り込んでしまい、なんだか美しくありません。

それを解決するのが逆光での撮影で、その時のスピードライとはハイスピードシンクロで撮影するのですが、ハイスピードシンクロなら同調速度を超えた撮影ができるのです。

なんでそんな事が可能なのかというと、目にも留まらぬスピードで点滅(50Hz程度)させて、通常発光だと越えられない壁をあっさり超えてしまいます。

もし練習するなら、プログラムモードなどではシンクロしませんから、ハイスピードシンクロを使う場合は、CANONとPENTAXはAvモード、NikonとSONYはAモード、にカメラ側を設定して、スピードライト側をハイスピードシンクロ設定にして撮影すれば、逆光で絞りを開けつつストロボで補助光を当てた美しい写真が撮影できます。

夜景はスローシンクロ

スローシンクロを使うときには、カメラ側をシャッタースピード優先にあわせて、スピードライト側は通所発光の設定にします。

シャッタスピード優先モードにするには、CANONとPENTAXがTvモードで、NikonとSONYがSモードになります。なんでこのモードを使うかというと、夜景の弱い光に合わせてシャッタースピードを遅く設定するんです。

スローシンクロを使う時のシャッタースピードなんですが、手ブレしない程度の速度があれば十分です。あとはカメラが絞りをあけてくれるし、露出が合わなければ、ISO感度で調整してください。その際には1/焦点距離かそれより少し遅いくらいでいいと思います。

なんでこの撮影方法で被写体ブレが起きないかというと、スピードライトの閃光速度は以上に早くて、最速で1/10000、最大発光でも1/1000くらいの閃光速度が出ていますから、ストロボ光しか当たらない被写体に関しては、被写体ブレをおこしませんから、是非一度試してみてください。

写真の世界がまた1つ広がるとおもいますよ。

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おすすめ商品

このスピードライトは中国製ですが、練習にはもってこいの機種になります。

このスピードライトであれば、純正と同じようにTTL撮影が出来る上、操作系統などもほぼ純正と同じように使えるので、純正スピードライトからの以降も楽です。

この機種は、無線での発光をマスター側として制御出来るので、YN-622CⅡとシンクロ制御できますから、手持ちの430EXⅡや580EXⅡも無線で発光させられます。

このあたりの周辺機器は、中国のコピースピードはとんでもないです。

また、無線トリガーによる多灯発光が出来るので、ちょっとしたテーブルフォトなんかもキレイに撮影できます。

下記製品と合わせて使えば100mくらい離れても発行させることが出来ます。

また純正と混在させても発光できるので、2台目3台目にちょうどいい選択肢になります。

そして、このYN-622C Ⅱを使えば、580EXⅡなどの少し古い機種でも遠隔発光(無線発光)させた時に、E-TTLで発光量を自動制御出来るので、単体露出計を持っていない人でも多灯撮影が手軽に楽しめます。

上記オススメは中国製と侮っていたら、コストパフォーマンスはさいこうだと思います。

まとめ

はっきり言って、初期の練習する段階であれば、中国製の安いので十分問題無いです。慣れてきたら、純正の中級機あたりを購入して、物足りなければ上級機を購入すればいいと思います。

まぁ最初から上級機を買うのが一番なんですけどね。

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