CANONは5DMark4とともに、今回DPP4(Digital Photo Professional 4・デジタルフォトプロフェッショナル4)を発表しました。早速ダウンロードして使ってのレビューを書いています。
DPP3とあまりにもUI(ユーザーインターフェイス)が変わっていて、最初は戸惑いましたが、感覚的にすぐに使えるようになりました。さっそくレビューをしていきたいとおもいます。
DPP4(Digital Photo Professional 4)は全てが新しくなった
まずはCANONのホームペジから引用して新機能や機能強化された部分を確認していきたいと思います。
-
Digital Photo Professional 4の主な特長
- 新機能
- ◎ 特定色域の調整機能(8軸色調整)
- ◎ 高輝度側の階調を拡大するための「ハイライト」「シャドウ」スライダー機能の画像調整領域拡大
- ◎ 画像調整後の情報を表示する「調整後の画像情報」を追加
- ◎ 動画再生に対応
- ◎ JPEG画像にも「オートライティングオプティマイザ」の適用
- 機能強化
- ◎ 1つのプレビュー画面でコピースタンプやトリミングなどの調整が可能
- ◎ RAWヒストグラムでホワイトポイント拡張とミッドポイントの任意コントロールを追加
- ◎ 100%表示でのセレクト作業の高速化
- ◎ 1万枚程度の大量サムネイルもストレスなく表示
- ◎ サムネイル切り替えが6種類にアップ
- ◎ ツールバーの機能ボタンカスタマイズが可能
- ◎ コレクションを20個まで登録可能
- ◎ ホワイトバランスの色温度調整機能の改善
- ◎ リモート撮影機能の強化可能
-
新機能
特定色域の調整機能
UI設計から見直された新しいツールパレットに特定色域の調整が追加されています。この調整機能を使うことで、個別の色域に対して今まで出来なかった調整を行うことが出来るようになりました。
また、今まで出来なかった、Jpeg画像にも『オートライティングオプティマイザの適用が可能』になっているのも注目すべきポイントです。
以前よりも柔軟に設定できる、サムネイルの大きさや表示方法の変更、新たに加わったクイックチェックツールやテザリング撮影もワンタッチ
サムネイル調整バー
クイックチェック・テザリング撮影バー
サムネイルのプレビュー種類
サムネイルの拡大縮小
このスライダーやアイコンによって今までよりも格段に、サムネイル画像の確認がしやすくなりました。サムネイルは3種類(Exif情報やヒストグラムなど)から選択でき、表示サイズは6段階から選択出来ます。
またクイックチェックツールを起動させると、最大400%の拡大率を使って、画像のチェックが行える上に、5段階のレーティングもクイックチェックツールから行えるので、従来の編集画面からのチェックよりも大分効率化ができています。
大幅な高速化
メジャーバージョンアップしたDigital Photo Professional 4ですが、Ver.3の頃から比べると体感で分かるくらい高速化されており、特に感じるのが画像編集画面での重たい作業(DLO[デジタル レンズ オプティマイザ]の適用や、レンズデータの取得)など、以前のバージョンであれば性能の低いパソコンだとビジー状態になったりしていたんですが、動作も変わりないし、新しいUIのおかげで(ナビウィンドウやヒストグラムウィンドウが別ウィンドウになっている)管理画面が暗くなって、目の疲れも軽減されそうです。
大量撮影した時などに、今回の高速化やUI(ユーザーインターフェイス)の変更のおかげで、相当作業が捗るとおもいます。早くDPRawファイルを手に入れて、DPRawO(デュアルピクセルRAWオプティマイザ)を使って調整してみたいです。
新バージョンEOS Utility 3とシームレスに連携
まだダウンロード出来ませんが、EOS Utility もVer.3にメジャーアップデートされていて、DPP4からシームレスに連携ということは、DPP4からテザリング撮影(リモート撮影)に移行できるので、物撮りなどの時には相当捗りそうですね。
CANON公式EOS 5D Mark4紹介動画 DPRawオプティマイザの紹介有
みなさん気になっているデュアルピクセルRAWオプティマイザの画像を調整している動画が 2:00 位から紹介されているので、気になっている方は必見です。
気になるタイムラプス動画も掲載がありました
Canon EOS 5D Mark IV: Official Time Lapse Sample Movie
こちらはHD画質の120fp撮影のサンプルです。
Sample Video 120p HD with Canon EOS 5D Mark IV
https://youtu.be/b3XtV32ILbI
CANON U.S.A.によるHDR動画のサンプルです。
Canon EOS 5D Mark IV HDR
HDR動画を見てみると、確かに肉眼に近い感じに撮影出来るようですが、気になるのが暗部が少し潰れぎみに見えるところがありますね。
追記:2016/08/31
DPP4以外の情報はコチラ
EOS 5D Mark4発表:新機能DPRAW現像時にボケと解像感救済!ゴースト・フレアも低減デュアルピクセルRAWオプティマイザとは?
追記終わり