写真テクニック

第2回:ライティングは陰影で自分のイメージを表現する

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ライティングで大事なのが光と影を見極める感覚だと思います。

大型ストロボを使っているとモデリングランプが使えるので楽なのですが、クリップオンタイプ(スピードライト)を使っていると、モデリングが無いのでライティングを決めづらいことがしばしばあります。

まずはストロボでのライティングをする前に、昔ながらのレフランプを使うかもしくは白熱球などの光源を使って練習すると良いと思います。

白熱球のランプを使ってライティングをすることで、角度や高さ、被写体から光源までの距離などの感覚がつかみやすくなると思います。

なんにでも言えることですが、とにかく色んな人の技術や感覚的な部分とか考え方などを感じて、それを反芻することで自分のオリジナルに昇華するのが1番な気がするので、ここに書かれている事を鵜呑みにするのではなく、とにかく吸収出来る部分だけ持ち帰ってあとは何度失敗しても良いんですから、とにかく失敗を繰り返して『なんで失敗したのか?』ってことを繰り返し考えながらライティングをしていけば、いつかは納得の行く写真が撮れるようになっていると思います。

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ライティングは陰影で自分のイメージを表現する

陰影をコントロール出来るようになれば写真のイメージは激変します。

明るく飛び気味の写真にすれば『ほんわか』したイメージになり、高い位置からライティングしつつ全体的に暗いイメージで撮影することで、なんだか落ち込んだ感じを表現出来たりします。

背景を暗く落としたり逆に飛ばしてみたりと、ライティングの感覚をつかみ出すと写真がまた一段と面白く感じることでしょう。

まずは光じゃなく影をコントロールするイメージを持とう

ライティングをする時に光の当たり方を見がちですが、実際には影に注目して出方などを研究したほうが遥かに上達は早いと思います。

まぁ個人的な意見で申し訳ないのですが。

わたしは影を見るようになってから一気に上達した気がします。

大型ストロボの光量で撮影していると、真っ昼間でもそとの光の影響は受けづらいんです。

だからイメージとしては真っ暗な部屋で被写体に光をあてている所を想像しながら、どこに影が出来てどこから光を返してあげれば影が撮れるかとか、サイドからストロボをもう1灯あてて影を削るだとか考えながらセッティングをしていきます。

もちろん1回で決まることはまずありません。

及第点レベルならいけますけどね。

始めのうちは光の拡散の仕方やどこまで光が届くのか?って所を意識しつつ、どうやったら濃い影が出ないのか?って所を意識しながら練習しましょう。

影の濃さやグラデーションを表現することで写真はこんなにも変わる

上でも少しふれましたが、影をコントロールすることで落ち込んだ感じやハッピーなイメージの写真に仕上げることも出来ます。

もちろんスタジオでの撮影だけじゃなく、屋外でスピードライトを使ってのライティングでも同じことが言えます。

料理写真などでは『シズル感』といって、被写体にわざと光の反射を入れて(キャッチアイのようなもの)みずみずしさを表現したりします。

この『シズル(sizzel)』はステーキを焼くときになる『じゅ~~』という音の事を指していて、そこから名前を取っています。

影(暗い部分)があるからこそ光が美しく見えるんです。

その影をコントロールすることが出来るようになれば、あとはその影に光を当てるかどうかで写真が決まってきます。

陰影だけではなく地面に落ちる影にも注目して

もうひとつ重要なのが被写体から撮影台に落ちる影で、何かのシチュエーションじゃない限り基本は影の存在をほぼ消すのがセオリーでしょう。

暗い部分にはどうしても視線が集中してしまうため、被写体の注目度が下がってしまいます。

被写体の注目度が下がるということは、注目させたいはずの被写体が目立たなくなるという事になってしまいます。

しかし影が強調されても良いシチュエーションというものがあり、朝をイメージした写真などであれば影を上手いこと利用して、サイドへ伸びる影を作り色温度を調整すれば、朝食時の写真としては問題ないでしょう。

このように地面に落ちる影ひとつとってみても中々感慨深いものがある事が分かるでしょう。

はじめは知らない事ばかりでしょうが、少しづつ自分が何を知っていて、何を知らないのかを理解することで少しづつ自分でも調べることが出来るようになってきます。

どんどん勉強して感覚的にライティングというものをイメージ出来るようになってくると良いかもしれませんね。

第3回:光のあて方や向きに注目するとライティングの理解度が変わる

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