最も身近なカメラはスマホになってしまいましたが、記念日や旅行の思いでなどは本格的なカメラで素敵な写真を残したいですよね。色々なテクニックを学んで、せっかくの日の写真を台無しにしないためにも、テクニックや機材を覚えていきましょう。
今回は、クリップオンストロボ(スピードライト)と合わせて使うことで表現の幅を広げることが出来る、『ストロボディフューザー』のテクニックや商品をご紹介しますが、手近な物を使ったり自作もできるので、色々なでデフューザーを紹介していきます。
ストロボディフューザーとは光を拡散させるもの
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写真が面白くなってくると、ただシャッターを押すだけじゃなく、光の表現方法を模索し始めます。
ストロボディフューザーを使ったら、どんな表現が出来るのか?どうやったら思いどうりに光を表現できるのかを学んで行きましょう。使い方ひとつで同じ被写体でも神秘的にしたり、ほんわか暖かいイメージでの写真に仕上げることができたりします。
撮影の腕を上げるためにも覚えておきたいテクニックが満載です。
ディフューザーとは
ディフューザー(diffuser)とは、直訳すると『拡散する装置』で、カメラ用語としては光を拡散する膜といったところでしょうか。
ストロボの光をディフューザーを通すことで光を柔らかくしたり、拡散する効果があり、写真の表現として使う場合には、影を薄くする目的や消すことに利用されたりします。
硬い光・柔らかい光という表現をするのですが、この柔らかい光を作り出す目的で使うのがディフーザーなんです。
ディフューザーの使い方と効果はシチュエーションで考える
普通にストロボを炊いて撮影しただけでは影がシャープに写ってしまい、なんだか味気ない写真に仕上がってしまいます。
一方ディフューザーを使うことで影を拡散し、擬似的におおきい面光源を作ることで、影の表現を柔らかく自然な写真表現が可能になります。
しかし、クリップオンストロボに付けるような小さいものでは、発光面からディフューズ面までの距離が足りないため、TTLで発光させるのではなくマニュアルで光量を落として使用するとイメージに近づけられますから、ぜひとも実践してください。
室内で使う場合の効果
ストロボのバウンス撮影の要領で直接被写体に向けるのではなく、壁や天井に向けることで一層効果が増し、自然光で撮影したような表現が出来ます。
バウンスさせることでディフューザーで拡散した光がさらに壁に反射して、より大きい面光源となり室内全体を柔らかい光で包むことで被写体の後ろまで光を回すことができます。きっと『写真がうまいね~』と言われるようになると思います。
通常のバウンスではなく、じゃっかん被写体に向け気味でバウンスさせるのがコツかもしれません。
結婚式などの会場での効果
結婚式などの特別なイベントでは特に自然な感じでの撮影が望まれますから、より自然に撮影するためにもディフューザーなどをうまく使って、自然な雰囲気を表現するべきシチュエーションだと言えるでしょう。
ではどのような商品を使えばいいのかというと、広い会場では当然天井も高いですし反射させる壁もありません、ですからストロボ自体に大きめなディフューザーを付けることで、バウンスさせたときと同じような効果があるディフューザーを選ぶようにしてください。
選ぶ基準としてはディフューザー内部で光が乱反射するような形状が理想的で、光源とディフューズ面の距離が長いものが良いですね。
屋外で使う場合
屋外では日中明るいので必要性を感じないかもしれませんが、背景があまりにも明るい場合は、露出量の違いから背景が明るすぎたり、逆に被写体が暗く写ってしまったりします。
そういう現象をさけようと思ったら、ストロボを使って調整してあげましょう。
やはり直接光を当てるのではなく、大きな会場と同じ考えで大きめのディフューザーを使い、被写体に補助的な光を当てることで背景との明るさの違いを少なくすることで自然な表現が出来るようになります。
影を柔らかく表現する
いままでの説明でおわかりでしょうがもう一度説明すると、直接光を当ててしまうと影が色濃く出てしまい不自然な感じに写ってしまうんです。
大きい面光源を意識的に作ることで、影の境界線を薄く、まるで曇り空のように均一な光で撮影することで、柔らかな自然光で撮影したような写真表現をする目的で使うのがディフーザーなんです。
ストロボの基本的な使い方は過去記事で紹介しています。
ディフューザはトレペやユポでもDIY(自作)で代用できます
ディフューザーも安くは無いですし、いつもカメラバックに仕舞ってあるわけではありません。色々なモノで代用が出来ることを覚えておいて、いざという時に役立てるようにしてみてください。
ディフューザーの作り方
イメージとしては画像のような感じで、トレーシングペーパーのように形を保持できるような物を使いましょう。ストロボの発光面に直接触れないよう気をつけ、に空間を持たせて被せるように作ることで、簡易的なディフューザーを作ることが出来ますから、カメラバックにセロテープとトレペを仕込んでおいて、不意なシャッターチャンスに備えましょう。
トレペだと燃えてしまうので、価格は少し高いですがユポ紙の方が向いています。ちなみに、選挙の投票用紙もユポ紙なんです。
光らせるとこんな感じになります。
ディフューザーの替わりにレースのカーテンや乳白色のクリアファイルでも代用できる
スタジオ撮影などでは、沙膜(さまく)と呼ばれる特殊な薄い膜状の布を使ったり、アートレと呼ばれるトレーシングペーパーのように乳白色の燃えない紙のような物をつかって光をディフューズします。身近にあるものでも十分代用可能なので覚えておいてください。
代表的なのものとしては、テーブルフォトなどで使えるテクニックのひとつで、シースルー(レースなど)のカーテンごしに太陽光をディフューズして撮影すると、朝日の中柔らかい雰囲気の写真が撮れます。
他にもクリアファイルで乳白色のものをストロボの発光面から少し離して設置してあげると、見事に光を拡散して柔らかい光の表現が可能になります。
こうやって工夫すれば、いろんな表現方法で自分だけのオリジナルのテクニックに仕上げることも可能です。
おすすめなディフューザー
各メーカーから色々販売している中でも特におすすめを紹介します。
安く済ませたいのであれば、先程のユポ紙ではなく100均のトレッシングペーパーで十分です。しかし、光源は熱源でもあるので火災には十分に注意してくださいね。
アンブレラなどに比べると効果は少ないので、手軽に使いたい人だけ買ってください。
Kenko
HAKUBAのラウンドフラッシュは特におすすめ
HAKUBAには少し変わった商品があり下記商品は、なんとか手持ち撮影出来る中でも、キャッチライト(キャッチアイ)が丸くなるのが特徴です。一時期流行った女性の瞳に丸い光が写り込むので、他とは一味違う写真を撮影することができます。
カメラアクセサリーを上手に使ってもっと素敵なカメライフを!
いかがでしたか?子供の誕生日や、大切なお友達の結婚式など失敗できない撮影をこなすには、日頃からイメージトレーニングをしながら、シチュエーション別の撮影方法を考えておくことで、失敗しづらくなるものです。
いろんなアクセサリーを使いこなして、今よりもっと素敵な写真を残せるように頑張りましょう。