一眼レフカメラを買っていざ写真を撮るゾ。と意気込んで張りきって撮影に出かけたはいいものの、なんだか納得のいく写真が撮れない。
結構へこみますよね?
まずは、自分の好きな構図や焦点距離。被写体の角度や光の向き。そういった自分が素敵だなと、思えるシチュエーションを後から振り返って、そのシチュエーションになるように縛り撮影をすることで、チョットだけ上達します。
センスがないからなぁ〜と思わずに、自分好みの写真を集めるところから始めてみては?
標準レンズの50mm
初めての一眼レフ、普通はみんなキットになったカメラを買うと思うけど、どんなキットを買いましたか?
子供の写真をキレイに残したいし、運動会も撮りたい。きっとダブルズームキットか、標準ズームレンズキットを買ったとおもいます。
一眼レフカメラを使い初めてまず驚くのが、出てくる画像のキレイさで、なんだかコンパクトカメラと比べると、シャキッとした写真が撮れて、上手くなった気になれます。
そして写真が楽しくなってくるんです。
そこで、今まで撮影した写真を振り返ってみて、どんな焦点距離でたくさん撮ったか思い出してみてください。一番多く撮っている焦点距離が、あなた好みの写真が撮れるレンズです。
だいたいの方は35mm~85mm位の焦点距離になると思いますが、最初にレンズ縛りで撮る場合は、50mmの単焦点レンズがオススメです。
50mmのレンズは、人間の目に一番近い見え方をするので、カメラの基本の基本。試しにカメラを出してきて、両目を開いた状態でファインダーを覗いてみてください。どんな風に見えました?きっとファインダーの中と覗いてない目の見え方に違和感を感じなくないですか?標準レンズの50mmは人間の見えている角度とほぼ一緒なんです。
足を使って動きながら撮るくせをつける
なんで単焦点レンズをすすめるか?答えは簡単で、『足を使って動きながら撮影しない』からなんです。
ズームレンズで近づいたり遠のいたりするのと、単焦点レンズで近づいたり遠のいたりするのは、一緒だと思っていませんか?意識しながらやってみると分かりますが、実際に違うんです。
ズームレンズでの撮影
ズームレンズで撮影している時に、被写体をもうチョット大きく移したい時には、ズームリングを回して大きくしていると思いますが、その撮影方法で撮ってしまうと、自分のイメージしている写真にはなりません。
自分が近づいて撮るのと、ズームして撮る違いは、被写体とその背景の関係が変わってきます。
一般的に広角側(レンズの○○mmの数字が小さい方)で撮った写真は、背景がいっぱい写り込みます。その反対に、望遠側(レンズの○○mmの数字が大きい方)で撮影すると圧縮効果というのですが、背景が被写体に隠れてしまいます。
なぜこのような現象が起きるかというと、広角側と望遠側では、レンズを通して見えている景色の写り込み方に違いがあって、画角といいますが、広角側は角度が広く望遠側は狭くなるので、背景の写り込み方に違いがでてくるのです。
そして画角が違うと写真の印象もガラッと変わってしまうから、好きな画角を見つけるために、初心者が行う撮影方法は、キットでついてきた標準スームを使って、とにかく撮りまくって、後からパソコンで撮った写真を確認しながら、気に入った写真を20枚くらい選んでください。
その選んだ写真のExif情報を確認し、ズーム域のどの焦点距離で一番撮影しているか?一番多く写している画角こそが、あなたが一番好きな焦点距離であり、画角なんです。
Exif情報の確認方法
Windowsであれば、画像ファイルを右クリックして出てきたメニューの一番下、プロパティーを開いてください。開いたメニューの上の方にタブが並んでいて、全般・セキュリティ・詳細・以前のバージョンとありますから、詳細をクリックしてマウスのホイールを回すと真ん中くらいにカメラと書いた項目があり、その中に35mm 焦点距離とかかれたところの○○mmが撮影時の焦点距離になります。
単焦点レンスを買う前に試してみたい
そんな時は、ズームレンズを好きな焦点距離にあわせて、ズームリングを回さなければば解決ですww
というのは嘘です。一番いいのはズームリングを固定してしまって、回せなくすることで、擬似的に単焦点気分を味わえます。
ではどうやって固定するか?レンズボディーとズームリングの境目にテープを貼って、固定してください。ただ、粘着力の強いテープを貼ってしまうと、のりがのこって汚くなるから、できたら、写真用のテープが理想的です。
プロも使っているテープなので、貼ったり剥がしたりが、わりと出来やすく剥がしてものりが残りづらいテープですから、カメラ機材にテープを貼るときにはこれがおすすめです。
このテープをカメラバックに忍ばせておけば、三脚やスピードライトに何かを固定したい時に、大変便利なので私も1つ入れてあります。一般名称はパーマセルテープです。
準備が整ったら?
さあこれで単焦点デビューできるので、外に出かけて、自分の子供や奥さん・旦那さん、大好きな人と大好きな場所で、バンバン撮影しちゃってください。
それでは良いカメライフをお送りください。